2013年08月07日

新編 山靴の音

メスナーの本はだいぶ前に読み終わったんですがつまらなかったせいで
全く記事を書く気が起きませんでしたw
続いて読み終わったのは芳野満彦の「新編 山靴の音」です。

これは数々の登山の短篇集みたいな感じですかね。
まず最初は「八ヶ岳遭難」
これは芳野満彦が遭難し、この遭難で凍傷にかかりかかと部分を残し
2/3程足を切断してしまう壮絶なお話です。

足をそれだけ切断してもその後、穂高や剣等を登り果てはヨーロッパアルプス
三大北壁であるアイガー・マッターホルン・グランドジョラスすら挑戦します。
そしてマッターホルン日本人初登攀を達成するのです。

ホントに凄すぎる人ですがこの本を読んでいると凄い人に思えないんですよね。笑
文体のせいなのか、なんかほのぼのしながら読んでしまいます。
冬季小屋番をしていた徳沢園の犬ゴンベーとの話とかね。
あと、解説もちょっとクスッと笑ってしまうそんな感じ。

少し前にエベレスト最高齢登頂という事で話題になった三浦雄一郎氏ですが
ホントにちょっとですが、登場するんですよね。
あ〜この人達同年代か。と思って芳野満彦を調べたら残念ながら昨年亡くなってしまっいたのですね…

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2013年08月06日

ナンガパルバート単独行

ラインホルト・メスナーと言えば8000m峰14座初踏破した人として
登山界では有名な人ですが、実は期待せずに読み始めました。
期待せずに読み始めたのに更にその上をいくつまらなさでした。

私は山行記と思って購入したのですが、登山の様子よりもメスナーが
何を考えているのか、どんな思いでいるのか、というような内省的な事ばかり書かれています。

ネットで注文したので裏表紙のあらすじを見れなかったのですが…
いま見たらあらすじには「登攀のすべてと自己の内面を鋭く描いた代表作」とありました。
完全に失敗しましたねw

そんなわけで山行記として読むのにはオススメしません。
特に今まで結構ハード目な山行記を読んできた人には…

posted by yu-ko at 18:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月23日

山野井泰史・妙子夫妻のギャチュンカン登攀を書いた本。
山野井泰史は言わずと知れた?クライマーですが、奥さんもクライマーなんですよね。
笠松美和子とグランド・ジョラス北壁冬季女性初登頂とか女性と括らずとも凄いクライマーです。
そんな泰史・妙子夫妻とコックのギャルツェンがヒマラヤ7000m峰ギャチュンカンへ。

この二人は読んでいてホントに最高のパートナーだな、と。
基本的に二人とも黙々と登るようであまり会話はないものの必要なところでは二言三言。
たったそれだけで分かりあえるって凄いとありきたりな感想w

内容は他の山岳本同様壮絶なお話なんですが、壮絶な内容よりも二人があまりにも強すぎて
この二人はホントに凄いなっていう印象が強烈です。

そして何を書いたらいいか分からないけどとにかく面白い。
今まで読んだ山岳本の中で一番のオススメと断言できる。
posted by yu-ko at 21:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月14日

実は…

バイクの免許をとりバイクを購入しました。
ナビはつけてないので、なかなか一人で遠出できませんが…
早く一人で遠出できるようになりたいな〜。
Ninja.jpg
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2013年07月12日

単独行

新田次郎の「孤高の人」のモデル加藤文太郎の遺稿集?です。
私は新田次郎の「孤高の人」は読んでいません。
「孤高の人」というタイトルから、気難しい単独行を好む変わり者なのかな?と思っていました。

それなのに読んで見たら文章がうまくないせいなのか、彼の性格か。
純粋で素朴で真面目で、人が好きなのにうまく言葉にできない不器用。
そんな感じの印象を持ちました。

一人で登るものの、人を見かけると「エホー」と声をかけてみるものの
遠いのか反応はなかった。とか山小屋で遭遇した人達に話しかけていたりして
とても「孤高の人」というイメージとはかけ離れているような気がします。

大体は◯◯日 ◯◯時 場所 − ××時 場所 
時々その時に遭遇した人達の事や、アイゼンに履き替えた、スキーで登ったとか
食事の内容などの、山行記といった感じです。

ところどころにエッセイ、天気の読み方や雪崩が起きる時、山について書かれています。
この本を読んで私は登山ではなく登攀が好きなんだなと改めて実感し
最初はあんまりおもしろくないな、等と実は思っていたのですが。

山行記というより彼の人柄や成長を感じたり、彼のちょっとした反省を微笑ましく感じる
加藤文太郎自身の魅力溢れる本だなと思いました。
そういう意味でとても良い本に出会えたと思います。

しかし31歳という若さでこの世を去った加藤文太郎。
彼の遺稿集を読むだけでこれだけ彼の魅力が伝わってくるのだから
彼が31歳でこの世を去らなかったら、どうなっていたのだろう。と思わずにはいられません。


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2013年07月04日

ヒマラヤを駆け抜けた男

8000m峰14座のうち9座登り、当時日本人では最多の記録を持っていた山田昇。
雑誌岳人に著者である佐瀬稔が「14座完登するまで」を、山田昇の14座完登と
同時進行で進めようと書き始めたものが「ヒマラヤを駆け抜けた男」

第一回を書き上げた後、山田昇のマッキンリーでの遭難の知らせ…
同時進行するハズだったものが、山田昇記になってしまったわけです。

山岳小説で初めて読んだのは佐瀬稔著、狼は帰らずの森田勝。
そのせいか登山家で変わってるなーという印象が強い。
しかしこの山田昇を読んでみると凄く普通な純粋な人というイメージ。

特に最初の方は日本での山を登っているせいか、とてもほのぼのした山行という感じ。
しかし、彼の師と仰ぐ小暮勝義と出会った事から今まで以上に山にのめり込む。
そして小暮と行ったダウラギリT峰で小暮は滑落死してしまう…

その後も山田と一緒に行った人が死んでしまう。
それもそのはず、どれも8000m級の山だったり冬季だったり。
それでも山田は海外の山へ登りに行く。

そしてマッキンリー。
彼は登頂できたんだろうか…
できなかったのかな、と思うけどできていてほしいですね。

佐瀬稔の本は森田勝の時もそうだったが、"周りの人から見た"が非常に多い。
なので死のクレバスや小西政継の本に比べると山での行動や臨場感のようなものは少ない。
しかし、その人物を知るには佐瀬稔の本はとても良いと思います。
特に今回の山田昇の本は彼の性格も相まってか、ところどころ感極まったり
面白くて電車の中で笑いそうになってしまったり。

そうそう、山田昇の実家は群馬の沼田でりんご農園をやっているそうで
そこに「山田昇ヒマラヤ資料館」が併設されているそうです。行ってみたいなぁ。

最後に。
当時というか日本人では山田昇の9座が最多記録でしたが2012年に竹内洋岳さんが
日本人初8000m峰14座完登を果たし、現在は山田昇はそれに次ぐ2番目になります。


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2013年06月30日

グランドジョラス北壁

アルピニスト小西政継さんのグランドジョラス北壁を読みました。
評価の高い本なので期待して読んだのですが、期待しすぎたのでしょうか…

まず最初40ページぐらいは登山の歴史について。
そこから60ページぐらいはエベレスト国際隊への参加決定までの流れが。
そしてようやく100ページ目ぐらいからグランドジョラス北壁が始まります。
正直なところグランドジョラス北壁だけで良かった、と思いました。

とても良かったところは実際に登ったルート図が描かれているところです。
レビュファクラック、灰色のツルム、三角雪田などの場所も描かれてますし
細かいところまでよく描かれているので「いまここ登ってるのか〜」
「このオーバーハングはこれの事かな?」等チラチラ見ながら読めるので
分かりやすくてとても良かったです。

グランドジョラス北壁登攀中については淡々と書かれている感じですが
小西他5人との絆やら、登っている最中の雰囲気等はよく伝わってきます。

更にその後の凍傷の具合やら、「付録・北壁研究ノート」では実際に使用した装備や
凍傷にならない為にはどうしたらいいか等の詳細が書かれています。

私は登山する予定はありませんがw
実際登山される人には古い情報かもしれませんが役に立つのではないでしょうか。

本編が面白かっただけに、私としては前半がなぁ〜。と思ってしまいます。

posted by yu-ko at 20:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月27日

自白

いつもはあまり行かない本屋さんに行ったら乃南アサの本があったので買ってみました。
短篇集で、自白に持っていくまでの刑事・土門功太朗のお話です。
これホントに乃南アサが書いた本かな?という程、いつもの洞察力というか
そういうものがあまり発揮されていないように感じました。

乃南アサの優れているところは洞察力、あー分かるー。と共感できるような
登場人物の心情・行動、そんな普通の日常を送っている人たちに起こる事件。
共感できる部分や登場人物の詳細な心模様に読んでいて重くなるんですよね。

共感できる部分はいい部分だけでなく汚い部分もあるわけで、改めて
自分の醜さなんかを感じたりして。笑

今回はそんな感じではなかったので、重たくならず。
つまらなくはないけど、いつもの乃南アサではなく淡々と進んでいく感じ。
いつもの乃南アサが好きな人にはつまらないかもしれないですね。

私はたまには軽い小説も読みたいのでつまらないとは思いませんでしたが
他の乃南アサの本と同様、何度も読み返すか?というと、読み返さないと思いますが…


posted by yu-ko at 21:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月23日

いまだ下山せず!

【ネタバレ有】
槍ヶ岳で遭難した、のらくろ岳友会のOGである泉康子が書いた本。
「いまだ下山せず」の連絡が入ったのらくろ岳友会が捜索隊を結成し
同時期に入山したパーティへ取材しながら、彼らを捜索する側のお話。
今までは遭難する側のお話ばかりでしたが捜索する側というのは初めて。

捜索するにしても、どこを探すのか?
その捜索地点を絞る為に泉はわかる範囲で同時期に入山したパーティー100以上へ
質問状を送ったりその返答を読み、これはと思うものには会いに行ったり。

ついに一ノ沢と絞りこみ捜索隊を投入する。
そして彼らを発見するのだった…

読む前からネタバレしてたので、一ノ沢に彼らがいる事は分かっていたのだけれど
なぜ一ノ沢で遭難したのか?というのが気になっていましたが
この本では明確な答えはでていません。

冬の沢は雪崩の危険があるのにそれを知っていたであろうになぜ彼らは沢を下りたのか…
posted by yu-ko at 15:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月20日

死のクレバス−アンデス氷壁の遭難−

映画「運命をわけたザイル」の原作、死のクレバス。
登山家ジョー・シンプソンが書いた実話です。

親友サイモンとジョーは未踏のシウラ・グランデ西壁へ。初登頂を果たし帰路に。
ジョーは滑落し足を骨折。しかし降りないと帰れない、死ぬわけで。

急な壁のようなところをサイモンがザイルでジョーを下ろしてゆく。
骨折した足がぶつかり痛いが、急がなければ暗くなり天候も悪化する。
痛みをこらえながら降りるジョー、痛いのがわかっていながら急いで下ろすサイモン。

順調に二人で降りてゆくも再びジョーに悲劇が。滑落し宙吊りに。
なんとかしようとするも、ならず。上ではサイモンが必死にザイルで支えている。
しかしジョーがどうにもならない以上、このままでは二人滑落するハメに。
ついにサイモンに限界が訪れ、ザイルをナイフで切断する…

クレバスへ落ちてゆくジョー。死を覚悟するも運良く助かる。
ここからキャンプへ生還するまでの、ジョーの精神力・行動力が凄い。
右足は骨折し手は凍傷にかかっている中、滑落したクレバスを登る。

骨折した足が何かに触れる度に激痛に悩まされながら、何度も諦めようと思いながら
それでも必死に前へ進むジョーの姿は読んでいてとても痛々しい。

一方のサイモンはザイルを切断後、夜はそこで過ごし朝明るくなって下を見ると…
大きく口を開けたクレバス、ジョーはそこへ落ちただろう。
そこへ落ちたなら助からないだろう、サイモンの心の葛藤。

ジョーもサイモンも読んでいてとても苦しくなる。
二人とも傷つきながらも下山できた事、下山後のジョーとサイモンの会話に救われる。
正直、彼らが生還できていなかったらとてもじゃないけど読めなかったと思う。
遭難した本人が書いているだけあって臨場感にあふれているから。


前に書いた「狼は帰らず」の森田勝は若かりし頃「自分が生きる為ならザイルを切る」と言った。
しかし二度目のグランドジョラス。
滑落した瞬間は目撃されていないが日本人登山家が、森田勝を目撃している。

登山家が見た時森田のパートナーは見えず、そこまで難しいところでもないのに
森田は右往左往して、全然先へ進まなかった。
おかしいなと思いつつ彼らは森田から目を離した。
しばらくして彼らが先ほどのところへ視線をやると森田がいない。

先へ進んだのだろうと思ったそうだ。
その後彼らが登攀しようとしたところ、下の方に森田とパートナーが
アンザイレンした状態で倒れているのを発見する。

この状況からして彼らが森田を見ていた時、パートナーが見えなかった。
難しいところではなく森田なら難なく登れるところに時間がかかっていた事から
この時既にパートナーが滑落していたのではないだろうか。

そして森田は若かりし頃、自分が生き残る為にはザイルを切ると言った。
しかし彼はザイルを切らなかった為、二人ともに滑落したものと思われる。

ザイルを切るのか切らないのか。
どちらが正しいかなんて言えないが、切断した者も切断しなかった者もその勇気は凄い…


posted by yu-ko at 22:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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