2013年07月12日

単独行

新田次郎の「孤高の人」のモデル加藤文太郎の遺稿集?です。
私は新田次郎の「孤高の人」は読んでいません。
「孤高の人」というタイトルから、気難しい単独行を好む変わり者なのかな?と思っていました。

それなのに読んで見たら文章がうまくないせいなのか、彼の性格か。
純粋で素朴で真面目で、人が好きなのにうまく言葉にできない不器用。
そんな感じの印象を持ちました。

一人で登るものの、人を見かけると「エホー」と声をかけてみるものの
遠いのか反応はなかった。とか山小屋で遭遇した人達に話しかけていたりして
とても「孤高の人」というイメージとはかけ離れているような気がします。

大体は◯◯日 ◯◯時 場所 − ××時 場所 
時々その時に遭遇した人達の事や、アイゼンに履き替えた、スキーで登ったとか
食事の内容などの、山行記といった感じです。

ところどころにエッセイ、天気の読み方や雪崩が起きる時、山について書かれています。
この本を読んで私は登山ではなく登攀が好きなんだなと改めて実感し
最初はあんまりおもしろくないな、等と実は思っていたのですが。

山行記というより彼の人柄や成長を感じたり、彼のちょっとした反省を微笑ましく感じる
加藤文太郎自身の魅力溢れる本だなと思いました。
そういう意味でとても良い本に出会えたと思います。

しかし31歳という若さでこの世を去った加藤文太郎。
彼の遺稿集を読むだけでこれだけ彼の魅力が伝わってくるのだから
彼が31歳でこの世を去らなかったら、どうなっていたのだろう。と思わずにはいられません。


posted by yu-ko at 23:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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