2013年07月04日

ヒマラヤを駆け抜けた男

8000m峰14座のうち9座登り、当時日本人では最多の記録を持っていた山田昇。
雑誌岳人に著者である佐瀬稔が「14座完登するまで」を、山田昇の14座完登と
同時進行で進めようと書き始めたものが「ヒマラヤを駆け抜けた男」

第一回を書き上げた後、山田昇のマッキンリーでの遭難の知らせ…
同時進行するハズだったものが、山田昇記になってしまったわけです。

山岳小説で初めて読んだのは佐瀬稔著、狼は帰らずの森田勝。
そのせいか登山家で変わってるなーという印象が強い。
しかしこの山田昇を読んでみると凄く普通な純粋な人というイメージ。

特に最初の方は日本での山を登っているせいか、とてもほのぼのした山行という感じ。
しかし、彼の師と仰ぐ小暮勝義と出会った事から今まで以上に山にのめり込む。
そして小暮と行ったダウラギリT峰で小暮は滑落死してしまう…

その後も山田と一緒に行った人が死んでしまう。
それもそのはず、どれも8000m級の山だったり冬季だったり。
それでも山田は海外の山へ登りに行く。

そしてマッキンリー。
彼は登頂できたんだろうか…
できなかったのかな、と思うけどできていてほしいですね。

佐瀬稔の本は森田勝の時もそうだったが、"周りの人から見た"が非常に多い。
なので死のクレバスや小西政継の本に比べると山での行動や臨場感のようなものは少ない。
しかし、その人物を知るには佐瀬稔の本はとても良いと思います。
特に今回の山田昇の本は彼の性格も相まってか、ところどころ感極まったり
面白くて電車の中で笑いそうになってしまったり。

そうそう、山田昇の実家は群馬の沼田でりんご農園をやっているそうで
そこに「山田昇ヒマラヤ資料館」が併設されているそうです。行ってみたいなぁ。

最後に。
当時というか日本人では山田昇の9座が最多記録でしたが2012年に竹内洋岳さんが
日本人初8000m峰14座完登を果たし、現在は山田昇はそれに次ぐ2番目になります。


posted by yu-ko at 21:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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