2010年02月26日

天と地と

最近の書籍レビューを書いている本は読み返しなのですが
その中でもちょっと読むのを躊躇していた天と地とを読んでみました。
躊躇していた理由は簡単で上中下の3巻セットだからです。笑

天と地とは景虎の小さい頃から川中島第4回目終了まで描かれています。
景虎は父である為景に疎まれ、可愛そうな少年時代を過ごします。
一度は出家させ坊さんにさせる為に林泉寺に入れられたり
養子に出されそうになったり…
父為景の死後は晴景が家督を継ぐもののまだまだ越後は内乱が
続いている状態で晴景では抑えきれない。

上田長尾家等が虎視眈々と守護代の座を狙っている状態。
景虎は初陣である栃尾城の戦い(景虎は城側)で城を守りきり
その後も景虎が出陣すれば勝利と景虎の名声は高まるばかり。

ついに現守護代である晴景に代わり景虎を守護代にという動きが。
父にも疎まれていた景虎は、ここで兄晴景とも険悪な仲に。
結局は守護である上杉定実の調停により晴景の養子となり
景虎が越後守護代となる。

所々、著者の主観や意見等が入り若干気にはなるものの
戦の場面等はなかなか細かく描かれていて、想像しやすく楽しい。
私としてはやはり戦の部分に惹かれるのでドラマでも小説でも
臨場感のある描かれ方をしていると感情移入しやすくていいです。

また宇佐美定満の娘・乃美と知り合い、最初は自分と少ししか
年が違わないのに年上ぶりやがって!みたいな反発のようなものを
若さゆえか思いつつも次第に乃美に惹かれている事を理解し始める。

しかしお互い惹かれあっているのになかなか行動に移さない
なんとも歯がゆいというか悶々とするというか。
一度読んでいるのでこの二人の結末も分かっているのに
景虎に対し「そこ、いかないのか!」みたいなものを感じる。笑
が、そこでいかないところもまた景虎らしいのだけれども…

景虎の話だけあって若干景虎よりな感じがあります。
しかし主人公である景虎は曲がった事が嫌いな男気のある武将で
信玄のような謀略をめぐらすのを「不潔」とか「汚い」とか
言ってみたりしつつも、戦上手な信玄の戦略や行動は
「なかなかやりおるわい」と褒めてみたり。

そういうところも書いてもらえると武田側の悪いイメージが
払拭されるとまでは言わないけれどやっぱり武田も凄いんだなと
思わせるような感じがあり武田好きとしては嬉しいです。

毎回恒例、何を書いているかまとまりがないですが
海音寺潮五郎の小説は面白いです。
私の想像ですが海音寺潮五郎は所謂「男気のある武将」が
好きだと思われるのでそういう武将好きは絶対読んでみるべき本です。




posted by yu-ko at 23:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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