【ネタバレ有】
ミニヤコンカで遭難し、生還した松田宏也の本です。
ミニヤコンカ登頂を目指し向かった市川山岳会。
アタック隊の菅原信と松田宏也が遭難。
彼らはトランシーバーを持っていたので、BCとトランシーバーで交信するも
途中で凍って故障してしまい交信できなくなる。
アタック隊の彼らを待っていた仲間達は遭難死したと思い込み
C2・C1・BCから撤退してしまうのだ。
そして松田は下山する為動き出すも菅原は動き出さない。
行こうと促しても後から行く、と動き出さない。
菅原はしばらく後に動き始めたようだが力尽きてしまう…
この本のレビューを読んでいて菅原を置いていった松田を批判しているものがあった。
もちろん、連れて行けるものなら連れて行っただろうが松田自身もろくに食べれず
寒さも凌げず凍傷にかかっている状態で他人を連れて行けるでしょうか。
自分が生きるか死ぬかの瀬戸際で他人を助けられる人はどれだけいるのでしょうか。
松田は両足切断両手指十本切断して命からがら助かったのです。
山へ自分の意思で行った以上、自分の身を守れるのは自分だけだと思います。
2013年08月26日
2013年08月22日
新編風雪のビヴァーク
松濤明の風雪のビヴァーク、なかなか読み終わりませんでした…
山行記・エッセイ・遺書が一つになった本ですね。
登山家って大体山に対して一家言もっている方ばかりですね。
(余談ですが、いっかごんだと思ってましたがいっかげんなんですね)
大体、極地法に対して否定的な方が多いようですが松濤明もその一人のようですね。
エベレストなんてシェルパに酸素ボンベすら持ってもらって登頂する、とか…
確かにそのような人たちと、一人や少数で荷物も自分で持っているような方からすると
同じ"登山家"というくくりにはされたくないんでしょう。
でもこの本の山場はやはり遺書の部分でしょう。山場と言っていいのか分かりませんが…
もうこれから死にゆく恐怖というのは松濤にはないのでしょうか。
なんとも冷静な遺書に冷静な対応。
この遺書だけでも読む価値はあると思いますね。
山行記・エッセイ・遺書が一つになった本ですね。
登山家って大体山に対して一家言もっている方ばかりですね。
(余談ですが、いっかごんだと思ってましたがいっかげんなんですね)
大体、極地法に対して否定的な方が多いようですが松濤明もその一人のようですね。
エベレストなんてシェルパに酸素ボンベすら持ってもらって登頂する、とか…
確かにそのような人たちと、一人や少数で荷物も自分で持っているような方からすると
同じ"登山家"というくくりにはされたくないんでしょう。
でもこの本の山場はやはり遺書の部分でしょう。山場と言っていいのか分かりませんが…
もうこれから死にゆく恐怖というのは松濤にはないのでしょうか。
なんとも冷静な遺書に冷静な対応。
この遺書だけでも読む価値はあると思いますね。
2013年08月07日
新編 山靴の音
メスナーの本はだいぶ前に読み終わったんですがつまらなかったせいで
全く記事を書く気が起きませんでしたw
続いて読み終わったのは芳野満彦の「新編 山靴の音」です。
これは数々の登山の短篇集みたいな感じですかね。
まず最初は「八ヶ岳遭難」
これは芳野満彦が遭難し、この遭難で凍傷にかかりかかと部分を残し
2/3程足を切断してしまう壮絶なお話です。
足をそれだけ切断してもその後、穂高や剣等を登り果てはヨーロッパアルプス
三大北壁であるアイガー・マッターホルン・グランドジョラスすら挑戦します。
そしてマッターホルン日本人初登攀を達成するのです。
ホントに凄すぎる人ですがこの本を読んでいると凄い人に思えないんですよね。笑
文体のせいなのか、なんかほのぼのしながら読んでしまいます。
冬季小屋番をしていた徳沢園の犬ゴンベーとの話とかね。
あと、解説もちょっとクスッと笑ってしまうそんな感じ。
少し前にエベレスト最高齢登頂という事で話題になった三浦雄一郎氏ですが
ホントにちょっとですが、登場するんですよね。
あ〜この人達同年代か。と思って芳野満彦を調べたら残念ながら昨年亡くなってしまっいたのですね…
全く記事を書く気が起きませんでしたw
続いて読み終わったのは芳野満彦の「新編 山靴の音」です。
これは数々の登山の短篇集みたいな感じですかね。
まず最初は「八ヶ岳遭難」
これは芳野満彦が遭難し、この遭難で凍傷にかかりかかと部分を残し
2/3程足を切断してしまう壮絶なお話です。
足をそれだけ切断してもその後、穂高や剣等を登り果てはヨーロッパアルプス
三大北壁であるアイガー・マッターホルン・グランドジョラスすら挑戦します。
そしてマッターホルン日本人初登攀を達成するのです。
ホントに凄すぎる人ですがこの本を読んでいると凄い人に思えないんですよね。笑
文体のせいなのか、なんかほのぼのしながら読んでしまいます。
冬季小屋番をしていた徳沢園の犬ゴンベーとの話とかね。
あと、解説もちょっとクスッと笑ってしまうそんな感じ。
少し前にエベレスト最高齢登頂という事で話題になった三浦雄一郎氏ですが
ホントにちょっとですが、登場するんですよね。
あ〜この人達同年代か。と思って芳野満彦を調べたら残念ながら昨年亡くなってしまっいたのですね…
2013年08月06日
ナンガパルバート単独行
ラインホルト・メスナーと言えば8000m峰14座初踏破した人として
登山界では有名な人ですが、実は期待せずに読み始めました。
期待せずに読み始めたのに更にその上をいくつまらなさでした。
私は山行記と思って購入したのですが、登山の様子よりもメスナーが
何を考えているのか、どんな思いでいるのか、というような内省的な事ばかり書かれています。
ネットで注文したので裏表紙のあらすじを見れなかったのですが…
いま見たらあらすじには「登攀のすべてと自己の内面を鋭く描いた代表作」とありました。
完全に失敗しましたねw
そんなわけで山行記として読むのにはオススメしません。
特に今まで結構ハード目な山行記を読んできた人には…
登山界では有名な人ですが、実は期待せずに読み始めました。
期待せずに読み始めたのに更にその上をいくつまらなさでした。
私は山行記と思って購入したのですが、登山の様子よりもメスナーが
何を考えているのか、どんな思いでいるのか、というような内省的な事ばかり書かれています。
ネットで注文したので裏表紙のあらすじを見れなかったのですが…
いま見たらあらすじには「登攀のすべてと自己の内面を鋭く描いた代表作」とありました。
完全に失敗しましたねw
そんなわけで山行記として読むのにはオススメしません。
特に今まで結構ハード目な山行記を読んできた人には…