2013年06月30日

グランドジョラス北壁

アルピニスト小西政継さんのグランドジョラス北壁を読みました。
評価の高い本なので期待して読んだのですが、期待しすぎたのでしょうか…

まず最初40ページぐらいは登山の歴史について。
そこから60ページぐらいはエベレスト国際隊への参加決定までの流れが。
そしてようやく100ページ目ぐらいからグランドジョラス北壁が始まります。
正直なところグランドジョラス北壁だけで良かった、と思いました。

とても良かったところは実際に登ったルート図が描かれているところです。
レビュファクラック、灰色のツルム、三角雪田などの場所も描かれてますし
細かいところまでよく描かれているので「いまここ登ってるのか〜」
「このオーバーハングはこれの事かな?」等チラチラ見ながら読めるので
分かりやすくてとても良かったです。

グランドジョラス北壁登攀中については淡々と書かれている感じですが
小西他5人との絆やら、登っている最中の雰囲気等はよく伝わってきます。

更にその後の凍傷の具合やら、「付録・北壁研究ノート」では実際に使用した装備や
凍傷にならない為にはどうしたらいいか等の詳細が書かれています。

私は登山する予定はありませんがw
実際登山される人には古い情報かもしれませんが役に立つのではないでしょうか。

本編が面白かっただけに、私としては前半がなぁ〜。と思ってしまいます。

posted by yu-ko at 20:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月27日

自白

いつもはあまり行かない本屋さんに行ったら乃南アサの本があったので買ってみました。
短篇集で、自白に持っていくまでの刑事・土門功太朗のお話です。
これホントに乃南アサが書いた本かな?という程、いつもの洞察力というか
そういうものがあまり発揮されていないように感じました。

乃南アサの優れているところは洞察力、あー分かるー。と共感できるような
登場人物の心情・行動、そんな普通の日常を送っている人たちに起こる事件。
共感できる部分や登場人物の詳細な心模様に読んでいて重くなるんですよね。

共感できる部分はいい部分だけでなく汚い部分もあるわけで、改めて
自分の醜さなんかを感じたりして。笑

今回はそんな感じではなかったので、重たくならず。
つまらなくはないけど、いつもの乃南アサではなく淡々と進んでいく感じ。
いつもの乃南アサが好きな人にはつまらないかもしれないですね。

私はたまには軽い小説も読みたいのでつまらないとは思いませんでしたが
他の乃南アサの本と同様、何度も読み返すか?というと、読み返さないと思いますが…


posted by yu-ko at 21:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月23日

いまだ下山せず!

【ネタバレ有】
槍ヶ岳で遭難した、のらくろ岳友会のOGである泉康子が書いた本。
「いまだ下山せず」の連絡が入ったのらくろ岳友会が捜索隊を結成し
同時期に入山したパーティへ取材しながら、彼らを捜索する側のお話。
今までは遭難する側のお話ばかりでしたが捜索する側というのは初めて。

捜索するにしても、どこを探すのか?
その捜索地点を絞る為に泉はわかる範囲で同時期に入山したパーティー100以上へ
質問状を送ったりその返答を読み、これはと思うものには会いに行ったり。

ついに一ノ沢と絞りこみ捜索隊を投入する。
そして彼らを発見するのだった…

読む前からネタバレしてたので、一ノ沢に彼らがいる事は分かっていたのだけれど
なぜ一ノ沢で遭難したのか?というのが気になっていましたが
この本では明確な答えはでていません。

冬の沢は雪崩の危険があるのにそれを知っていたであろうになぜ彼らは沢を下りたのか…
posted by yu-ko at 15:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月20日

死のクレバス−アンデス氷壁の遭難−

映画「運命をわけたザイル」の原作、死のクレバス。
登山家ジョー・シンプソンが書いた実話です。

親友サイモンとジョーは未踏のシウラ・グランデ西壁へ。初登頂を果たし帰路に。
ジョーは滑落し足を骨折。しかし降りないと帰れない、死ぬわけで。

急な壁のようなところをサイモンがザイルでジョーを下ろしてゆく。
骨折した足がぶつかり痛いが、急がなければ暗くなり天候も悪化する。
痛みをこらえながら降りるジョー、痛いのがわかっていながら急いで下ろすサイモン。

順調に二人で降りてゆくも再びジョーに悲劇が。滑落し宙吊りに。
なんとかしようとするも、ならず。上ではサイモンが必死にザイルで支えている。
しかしジョーがどうにもならない以上、このままでは二人滑落するハメに。
ついにサイモンに限界が訪れ、ザイルをナイフで切断する…

クレバスへ落ちてゆくジョー。死を覚悟するも運良く助かる。
ここからキャンプへ生還するまでの、ジョーの精神力・行動力が凄い。
右足は骨折し手は凍傷にかかっている中、滑落したクレバスを登る。

骨折した足が何かに触れる度に激痛に悩まされながら、何度も諦めようと思いながら
それでも必死に前へ進むジョーの姿は読んでいてとても痛々しい。

一方のサイモンはザイルを切断後、夜はそこで過ごし朝明るくなって下を見ると…
大きく口を開けたクレバス、ジョーはそこへ落ちただろう。
そこへ落ちたなら助からないだろう、サイモンの心の葛藤。

ジョーもサイモンも読んでいてとても苦しくなる。
二人とも傷つきながらも下山できた事、下山後のジョーとサイモンの会話に救われる。
正直、彼らが生還できていなかったらとてもじゃないけど読めなかったと思う。
遭難した本人が書いているだけあって臨場感にあふれているから。


前に書いた「狼は帰らず」の森田勝は若かりし頃「自分が生きる為ならザイルを切る」と言った。
しかし二度目のグランドジョラス。
滑落した瞬間は目撃されていないが日本人登山家が、森田勝を目撃している。

登山家が見た時森田のパートナーは見えず、そこまで難しいところでもないのに
森田は右往左往して、全然先へ進まなかった。
おかしいなと思いつつ彼らは森田から目を離した。
しばらくして彼らが先ほどのところへ視線をやると森田がいない。

先へ進んだのだろうと思ったそうだ。
その後彼らが登攀しようとしたところ、下の方に森田とパートナーが
アンザイレンした状態で倒れているのを発見する。

この状況からして彼らが森田を見ていた時、パートナーが見えなかった。
難しいところではなく森田なら難なく登れるところに時間がかかっていた事から
この時既にパートナーが滑落していたのではないだろうか。

そして森田は若かりし頃、自分が生き残る為にはザイルを切ると言った。
しかし彼はザイルを切らなかった為、二人ともに滑落したものと思われる。

ザイルを切るのか切らないのか。
どちらが正しいかなんて言えないが、切断した者も切断しなかった者もその勇気は凄い…


posted by yu-ko at 22:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月16日

狼は帰らず−アルピニスト森田勝の生と死−

なんと書いていいのか、壮絶な人生。
正直すぎる性格。
だが、読んでいるとホントになんだか憎めないんだな。
とても感情移入しながら読んでしまう。

残念ながらグランドジョラス冬季登攀中に死亡してしまう。
登ってほしかったな…

サクサク読めるけれども山用語?が非常に多く、解説もないのである意味大変。
私は登山した事もなく、山用語はサッパリなので意味が分からない単語が多かったです。
ルンゼとかコルとかホントに何も知らないので調べながら読みました。

そういう意味では登山してる人とか、山に興味のない人には読みにくい本かもしれません。
それでも、読んで良かったと思ういい本でした。

posted by yu-ko at 19:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月14日

後藤又兵衛

この小説は後藤又兵衛が大阪夏の陣での近習、長澤九郎兵衛に
これまでの又兵衛の生き様を聞きたいと言われ語り始める。
黒田官兵衛に拾われるところから大阪夏の陣まで。

つまらないわけではないんだけど、なんだか他の武将達が悪く書かれてる部分があり
それが私が好きな武将ばかりだからか、なんだかな〜と思いました。
悪くというかちょっと馬鹿にしたような感じ…

それを除けば、みんな又兵衛好きすぎるだろwというところはあるけど…
でも正直今日読み終わったばかりなのにあんまり印象に残ってないな。
posted by yu-ko at 23:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月09日

アイガー北壁

【ネタバレ有り】
映画も見ない、DVDも見ない私ですが珍しくDVDをレンタルしてきました。
アイガー北壁です。
世界三大北壁と呼ばれるマッターホルン、グランドジョラス、そしてアイガーです。

世界の山を調べているうちにアイガーに辿り着きました。
そんなアイガー北壁初登頂を目指したドイツ人二人の実話をもとのにした映画です。

トニー・クルツとアンドレアス・ヒンターシュトイサー。
同じ頃初登頂を目指していたオーストリア人エディーとビリー。
トニー、アンドレアスコンビと一緒に登頂を目指すようになる。

最初から最後まで手に汗握る展開でした。二時間などあっという間でした。
登山は二人一組がベストとされ人数が多くなればなる程登りにくいものなんだそうです。
オーストリア人コンビと一緒に登らなければ、ビリーが負傷した時に
別行動していれば彼らは助かったのでしょうか。
ヒンターシュトイサートラバースにザイルを残しておけば助かったのでしょうか。

4人全員が生還できなかったアイガー北壁の悲劇。
見終わった後はとても重たい空気になりました…
自然の前には人の力など及ばない、無力なものです…

posted by yu-ko at 17:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

火の粉

一家3人殺害、生き残りの被害者と思われた武内。
だが捜査しても怪しい人物は浮かばず生き残り・通報者である武内が疑われる。
そして自白したものの裁判では一転否認し、裁判官梶間勲は無罪判決を下す。

勲が退官後しばらくして隣に引っ越してきた武内。それから梶間家で起こる事件。
人当たりのよく親切な武内が、以前の一家3人殺害事件を含め梶間家で起こる事件の犯人なのか…?

背表紙に「読者の予想を裏切り続ける驚愕の犯罪小説!」と煽り文句が書いてある。
でも、背表紙で↑のようなあらすじが書いてあるのでそうなると
犯人は本当に別にいたのか、それとも犯人はやはり武内だったのか。
この二択になると思うんだがそれ以外の結末があるんだろうか?と思いつつ買ってみた。

読み始めると続きが気になってどんどん読み進めてしまって、あっという間に時間が経つ。
金曜の23時から読み始めて朝4時まで読みつづけてしまったw ←読み終わらなかったけどw
梶間家の嫁雪見だけが武内に警戒心を抱く。雪見の視点が多いからなのか武内怪しい感満載。

というわけで、最初からずっと武内怪しい感満載な為まったく予想を裏切られた感はない。
そして分厚い本にありがちな、ラスト駆け足感もありそういう意味で裏切られた感はあるw
7割ぐらいまでは結構丁寧に書いてあるんだけどな。

帯に「書店員が一番売りたい本!」みたいに書いてあったけどそこまで言う程じゃないな。
でも評判のよい本みたいで、レビュー見ると高評価ですね。

posted by yu-ko at 16:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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