2014年05月06日

生と死のミニャ・コンガ

この本を読んで凄いなと思ったのが、隊長である川越批判ともとれるというか
批判が書かれまくっている事。よく出版できたなと思いました。

当初24人のハズだったが1人不参加になり23人で初登頂を目指したミニャ・コンガ。
1981年当時はまだ高所順応が重視されていなかったのか、川越は高所に強いせいか
高所順応を重視せず6000m超えのところに何日も滞在させたり…

第一次アタック隊12人のうち大半に高度障害が現れている中で
「どんぶりいっぱい薬飲めば大丈夫」とか…

この本は事故までではなくその後、著者や第一次アタック隊のリーダだった奈良が
ミニャ・コンガに区切りをつけられるまでしっかりと書かれています。
最初から最後までその世界に入り込んでどんどん読めてしまうそんな本です。
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2014年04月27日

二人のアキラ

元々「二人のアキラ・美枝子の山」というタイトルで発売されていた本ですが
ヤマケイから「二人のアキラ」として発売されました。
※ちなみに「ザイルを結ぶとき」も同時にヤマケイから発売。
それまでは中古で探すかな〜と思っていたのが、発売されたので早速購入。

タイトルの通り二人のアキラについて芳田美枝子と平塚晶人の往復書簡を本にしたもの。
二人のアキラとは新編風雪のビヴァークの松濤明と第二次RCC発起人である奥山章の事。
美枝子と松濤明は恋人なのかと思っていましたが、この本の中で否定されていました。

この本を読んでまず思った事はなぜ「三枝子の山」をタイトルから外してしまったのか。
三枝子は二人のアキラについて語る、平塚晶人はそれについて更に詳細を記す
といったような感じなのだが本人が書いているだけあって、主人公は三枝子だと思います。

これはタイトルから外さない方が良かったんじゃないかな〜。
二人のアキラは完全に脇役ですよ…
でも非常に細かく描かれていて、あぁ〜そうだったんだ。へー!
って風雪のビヴァークを読んだ時とはまた別の視点でザイルを結ぶときとは
また別の視点で、第三者の視点で見れたのはとても面白かったです。

風雪のビヴァークとザイルを結ぶときを読んでから読むのをオススメします。

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2014年04月25日

戦国本リスト

※最新の戦国本書評はこの記事の下です。
■小説母里太兵衛
■夏草の賦
■後藤又兵衛
■籠城
■高橋紹運−戦国挽歌
■黒田長政
■小説 大谷吉継
■塙団右衛門−意地を貫いた戦国の風雲児−
■神無き月十番目の夜
■山内一豊−運を呼び込む生き方−
■雑賀六字の城
■立花宗茂と立花道雪
■真田昌幸−竜崎版−
■天と地と
■毛利元就 松永義弘版
■蒲生氏郷−信長の愛弟子とよばれた名将−
■黒田官兵衛
■佐竹義宣−秀吉が頼り、家康が恐れた北関東の義将−
■風林火山
■加藤清正
■戦国驍将・知将・奇将伝−乱世を駆けた62人の生き様・死に様−
■武田家臣団
■前田利家
■島津義弘 徳永版
■立花宗茂−秀吉が天下無双と讃えた戦国武将−
■戦国風流
■毛利元就 谷恒生版
■武神の階
■山県昌景−武田軍団最強の「赤備え」を率いた猛将−
■柴田勝家−ひたむきに戦国乱世を駈け抜けた男−
■島左近−義を貫いた闘将の生涯−
■軍師二人
■最上義光−伊達・上杉と死闘を演じた出羽の勇将−
■片倉小十郎景綱−伊達政宗を奥州の覇者にした補佐役−
■川中島の敵を討て
■信虎
■槍弾正の逆襲
■島津義久−九州全土を席巻した智将−
■鑓の才蔵−関ヶ原の鬼武者−
■豊臣秀長−ある補佐役の生涯−
■戦国幻想曲
■加藤清正−太閤の夢に殉ず−
■浅井長政の決断−賢愚の岐路−
■宇喜多秀家−秀吉が夢を託した男−
■結城秀康−秀吉と家康を父に持つ男−
■家康の父親は武田信玄だった!
■藤堂高虎−家康晩年の腹心、その生涯−
■佐々成政−己れの信念に生きた勇将−
■おんなたちの戦国史−武将を支えた21人−
■一夢庵風流記
■里見義堯
■滝川一益−信長四天王の雄、波乱の生涯−
■島津義弘−関ヶ原・敵中突破の豪勇− 加野版
■義弘敗走−慶長風雲録−
■北条綱成
■小早川隆景
■高坂弾正−謙信の前に立ちはだかった凛々しき智将−
■真説戦国武将最強は誰だ?
■名将大谷刑部
■樓岸夢一定

著者一覧(複数の著者がいる場合等、一部記載しておりません)

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小説母里太兵衛

久しぶりの戦国小説、今年の大河黒田官兵衛の家臣母里太兵衛。
こんなマイナーな人の小説が出るのも大河ドラマのお陰でしょうか。
これは読まねば!!と見つけた瞬間購入した本。

しかし期待しすぎてしまったのか…非常に残念でした。
私の中で母里太兵衛というのは武力に優れているものの頭悪いと言うか
賢くなさそうというかそんな感じのイメージ。
だがこの本で描かれている母里太兵衛はスーパーマン!

勘兵衛と言えばのあれやこれやも母里太兵衛の進言を採用→上手くいく
こんな感じの繰り返し。いくら主人公と言えど盛りすぎだと思うし(シャレじゃない…)
官兵衛は一人じゃ何もできないショボイような感じすら受ける。

ホントやり過ぎだろって感じでそれ以外の印象がありません…
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2014年02月06日

星と嵐

ガストン・レビュファの「星と嵐」を読みました。
気象遭難・滑落遭難よりも前ですね。

私がガストン・レビュファを知ったのはグランドジョラス北壁にある
「レビュファクラック」と名付けられたクラックを本で読んだからです。
それ以外は全然知らずに読んだわけですが、登攀記というよりは
なにか詩でも読んでるかのような感じですね。

凄まじい登攀記かと思って読んでしまったので印象が全く違いましたw
ただこの本には沢山の写真が載っているので雰囲気がわかりやすいですね。
写真を見る度に「こんなとこ登ってるのか」と読んでるだけでヒヤヒヤですが。

登攀については淡々と、風景や心情等は詩的な感じに書かれています。
私が求めていたのとは違いましたが、詩的なほのぼのが好きな方は面白いかと。

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2014年02月05日

気象遭難/滑落遭難

気象遭難と滑落遭難の2冊まとめて。
まずは気象遭難から。
7つの気象遭難をまとめたドキュメンタリー。
当事者のインタビューや事故当時の記事、専門家の意見も取入れられています。

今までの本は端的に言えば遭難についてあまり検証していないものが多い気がしますが
この本はなぜ遭難したのか、遭難後の対処はどうだったのかと検証が多いです。
必ず天気図等が載っています。(私は見てもよく分かりませんでしたがw)

そしてこの中に「トムラウシ山遭難」がある。夏の低体温症の事故。
それを見ててっきり2009年の夏の低体温症では珍しい大量遭難の事だと思った。

読んでみると2003年に同様に起きた事故の事だった。
そこで2003年の事故がもっと知れ渡っていたら2009年の大量遭難は防げたのではないかと。
でも2003年はツアーではなく2009年はツアー、知れ渡っていても防げなかったかもしれない…

滑落遭難の方は滑落して遭難してしまったもののドキュメンタリー。
どちらも著者は同じ。気象遭難を読んで同じ著者の同じような本があったので読んでみた。
でも同じような2冊目だからなのか、あまり気象遭難で感じた
「遭難を減らしたい」というような思いは伝わってきませんでした。

どちらかを読むならば気象遭難の方をオススメします。
もう一冊「道迷い遭難」もあるようですがこれは今のところ買う気が起きないですね…

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2014年01月22日

夏草の賦

ブログを放置して早数ヶ月。
いつの間にか2014年になってましたね。

そんなこんなで最近読んだ「夏草の賦」
長宗我部元親のお話ですが、司馬遼太郎だけあって評判の良い本です。
正直、長宗我部元親にはあまり思い入れもなく特に好きな武将でもありません。
でも評判の良い本なので読んでみました。

一番の感想は菜々(元親の嫁)が鬱陶しかったです。笑
そしてところどころ出てくる「元親程のものが…」という描写も鬱陶しい。
やっぱり好きじゃない武将の話だからか、そういう描写が出ると冷めますね。

後半の秀吉との戦というか、秀吉に降る決断をするまでに至る元親の苦悩。
結局秀吉には敵わないと降ってしまうのですが、それがどんなに苦しい悔しいか。
そこの描写はとても良かった、とても感情移入できました。

あとは秀吉の傘下に入ってからの九州攻め。
九州攻めを告げられてから実際に戸次川での戦いまでもとても感情移入でき
非常に悔しいイラッとするムカつく思いでした。そして息子信親の無念。

なんだか悔しいところばかり感情移入してしまいますね。笑
鬱陶しい部分もあるし、やっぱり元親は好きになれる武将ではないけれど
そういう悔しい部分の描写はさすがですね。



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2013年09月11日

空へ−悪夢のエヴェレスト 1996年5月10日−

アウトドア誌の記者ジョン・クラカワーがエベレスト公募隊に参加
下山時に大量遭難にあい、それを記した本です。
どうでもいいけど、この本写真増補版があるそうで。
私が買ったのは違うやつだったのですが、写真増補版買えば良かった…

ジョン・クラカワーが生還した人たちにインタビューを繰り返し書いただけあり
詳細に丁寧に書いてあり、恐らく山岳本読んだ事ない人でも抵抗なく読めると思います。
今まで何冊も山岳本を読んできましたがこれ程の大量遭難ものを読むのは初めてです。
次々と亡くなっていく姿を読み進めるのはとても辛かったです。

この遭難事故自体は1996年と今から20年近く前ですが、公募隊というのがどういうものなのか
よく分かる作りになっており更に解説に「変貌するエヴェレスト登山と公募隊」が
書かれているのですが、これは現在のエヴェレスト公募隊の話が載っています。

今回も相変わらずまとまりませんが、とても惹きつけられる本です。
同じく大量遭難時に別な公募隊のガイドとして参加していたアナトリ・ブクレーエフの
「デスゾーン 8848m」もとても気になっています。

一言だけ言えるのはベック・ウェザーズは凄いということです。

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2013年08月26日

ミニヤコンカ奇跡の生還

【ネタバレ有】
ミニヤコンカで遭難し、生還した松田宏也の本です。
ミニヤコンカ登頂を目指し向かった市川山岳会。
アタック隊の菅原信と松田宏也が遭難。

彼らはトランシーバーを持っていたので、BCとトランシーバーで交信するも
途中で凍って故障してしまい交信できなくなる。
アタック隊の彼らを待っていた仲間達は遭難死したと思い込み
C2・C1・BCから撤退してしまうのだ。

そして松田は下山する為動き出すも菅原は動き出さない。
行こうと促しても後から行く、と動き出さない。
菅原はしばらく後に動き始めたようだが力尽きてしまう…

この本のレビューを読んでいて菅原を置いていった松田を批判しているものがあった。
もちろん、連れて行けるものなら連れて行っただろうが松田自身もろくに食べれず
寒さも凌げず凍傷にかかっている状態で他人を連れて行けるでしょうか。

自分が生きるか死ぬかの瀬戸際で他人を助けられる人はどれだけいるのでしょうか。

松田は両足切断両手指十本切断して命からがら助かったのです。
山へ自分の意思で行った以上、自分の身を守れるのは自分だけだと思います。
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2013年08月22日

新編風雪のビヴァーク

松濤明の風雪のビヴァーク、なかなか読み終わりませんでした…
山行記・エッセイ・遺書が一つになった本ですね。
登山家って大体山に対して一家言もっている方ばかりですね。
(余談ですが、いっかごんだと思ってましたがいっかげんなんですね)

大体、極地法に対して否定的な方が多いようですが松濤明もその一人のようですね。
エベレストなんてシェルパに酸素ボンベすら持ってもらって登頂する、とか…
確かにそのような人たちと、一人や少数で荷物も自分で持っているような方からすると
同じ"登山家"というくくりにはされたくないんでしょう。

でもこの本の山場はやはり遺書の部分でしょう。山場と言っていいのか分かりませんが…
もうこれから死にゆく恐怖というのは松濤にはないのでしょうか。
なんとも冷静な遺書に冷静な対応。

この遺書だけでも読む価値はあると思いますね。

posted by yu-ko at 21:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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